大嶋祥誉さん「AIを超えたひらめきを生む 問題解決1枚思考 仕事と人生に変革を起こす5ステップ」を読んで

最近ボドゲばかりやっていてあまり本についてかけていませんでした。

この本は目の前の問題に対してどうやってうまく対処しようか悩んでいた時に出会った本です。

正直なところ、半分だけ読んでしばらく積んでいたのですが、前半に書いてあるとあるフレーズが私の考え方を変えてくれました。
それが、「”コインの裏返し”的な発想は根本的な発想につながらない」です。これは「ミスが多い」という問題に対して「ダブルチェック」を行うのような対処療法を行うのではなく、ミスが多くなる原因は何なのかを追求するという考えです。個人的にはハッとさせられました。その後何かあるたびに、これは”コインの裏返し”的な発想ではないか?と問いかけていました。
このマインドを得られただけでもこの本を読んで良かったなと思いました。

さて、前回と同様にひとまずは納得したフレーズ、腑に落ちたフレーズを紹介していきます。

「コインの裏返し」的発想の罠
繰り返しになりますが、始めに出会ったこの言葉が個人的にはこの本で一番響きました。
目先の対処療法ではなく、最終的なゴールのイメージをイメージすることで根本的な解決策につなげます。
これにより、日常で何か問題に対する解決策を思いつくたびに、これは「コインの裏返し」的発想ではないか?と一度立ち止まれるようになりました。その結果、あれ?こっちの方が根本的な解決に近いかな?と思えるようになりました。

効率的にモグラを止める方法は?
モグラ叩きのゲームにおいてモグラを「効率的に止める」方法は、「両手で叩く」、「複数人で叩く」が思いつきがちだが、「ゲームの電源を抜く」ことでそもそもモグラ叩きをやらないということが解決策になることもあるとのことです。
確かにその発想もあることを頭に入れておくと、いざという時により根本に近い発想が出てきそうだなと思いました。

問題解決のプロは、問題解決をしようとしない
このトピックで紹介されている寓話では、インドで6人の目の見えない旅人が旅の途中で大きな障害物に突き当たります。
大きな障害物は像なのですが、それぞれが別の部位を触り、間違った解釈をします。間違った解釈のまま、間違った解決策を行動に移しても像を動かすことはできません。一方で、像であることを特定できていれば、適切な解決策を選ぶことができます。このように「何が真の問題か」を明確にすることで解決策の精度が向上するとのことです。
自分はすぐに行動に移してしまいがちなので、一度立ち止まって全体像を見ることを意識していきたい。

解決策に優先順位をつける
当たり前のことかもしれませんが、複数の解決策が出てくることはあります。
その際には、優先順位をつけて手に付ける順番を明確にする必要があります。優先順位をつけるときに有効なフレームワークには「重要度×緊急度マトリクス」があります。これは解決策を「重要度」と「緊急度」のそれぞれ「高」と「低」の2×2のマトリクスに分類するフレームワークです。「重要度」も「緊急度」も高いものは真っ先に取り組むべきです。「重要度」が高く「緊急度」が低い解決策は未来につながる可能性が高いとのことです。
自分は「重要度」が高く「緊急度」が低いものは後回しにして結局やらないことが多いため、意図的に選ぶことを心がけていきたい。

「問う」ことの重要な意味
何が本当の問題なのか?を問うことはこの本を通して何か所も記されていました。
これはビジネスの問題解決の場面だけではなく、日常でも問うことは重要であるとのこと。
当たり前と思っている常識をスルーせずに「これでいいのだろうか?」「もっといい方法はないか?」と投げかけることで、日常的に疑問を抱き脳を動かすことになる。これにより、日常でもビジネスの場面でも新しい解決策を生み出すきっかけになるのだなと思いました。

「前提条件」を疑う
この本での深堀りテクニックとして、「前提条件」に対しても本当にそうか?と問いかけを行うことが紹介されています。
紹介されている喫茶店では「人が喫茶店に求めているものは何か?」という問いかけを行い、他の喫茶店は「回転率を上げる」解決策を取っている中で、「快適な空間を提供する」という解決策に至ったとのこと。変えようがないと思われている「前提条件」を疑うことで斬新なアイデアがうまれるとのことです。
「前提条件」まで遡って疑うことはできていなかったと思うので気にしていきたいと思いました。

「さまざまな視点」から疑う
もう一つの腑に落ちた深掘りテクニックとして、1つの視点だけにとらわれず、色々な立場から物事を問うことが紹介されています。
問題の背景を考えるときは「自分」だけでなく、「同僚」、「自分よりも立場が高い人」、「ユーザー」、「若者」はどのような視点で問題が見えるかを考えると問い力が高まるとのこと。
相手の目線に合わせることは意識していたが、他にも様々な目線があることが考えが抜けていた。自分、相手以外の登場人物の視点も意識していきたい。

この本を通して、総じて「これでいいのだろうか?」という疑問を持つことの重要性を学びました。
何かとあれ?これって根本の解決だっけ?と立ち止まる癖を持つことができ、今までより思考力が深くなった気がします。今までの当たり前を疑うことで問題への見方も変わってきます。
他にもこの考え方を利用した問題解決シートのフレームワークも紹介されているため、気になった方はぜひ読んでみてください!

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